あなたのブランド、海外で盗まれていませんか?|商標トロールの実態と日本企業が今すぐ取るべき対策

あなたのブランド、海外で盗まれていませんか?|商標トロールの実態と日本企業が今すぐ取るべき対策

あなたのブランド、海外で盗まれていませんか?|商標トロールの実態と日本企業が今すぐ取るべき対策

越境ECで海外進出を進める日本企業にとって、商品やブランドの「商標」は最も大切な資産のひとつです。しかし、その商標を第三者に先に登録されてしまう「商標トロール」の被害が後を絶ちません。特に中国をはじめとするアジア市場では、日本ブランドが狙い撃ちにされるケースが頻発しています。

本記事では、商標トロールの実態、過去の深刻な事例、日本企業が陥りがちな罠、そしてOPTIが提供する海外商標登録支援について解説します。

商標トロールとは何か

商標トロール(Trademark Troll)とは、他社のブランド名や商品名を、本来の権利者より先に商標登録し、その権利を利用して金銭を要求したり、正規品の販売を妨害したりする行為です。「冒認出願」「商標スクワッティング」とも呼ばれます。

商標制度は多くの国で「先願主義」(先に出願した者が権利を得る)を採用しているため、たとえ長年使用してきたブランドであっても、先に登録されてしまえば、その国では正規のブランドオーナーが自分の名前を使えなくなるという事態が生じます。

実際に起きた深刻な事例

無印良品(MUJI)vs 中国「無印良品」

日本の良品計画が展開する「無印良品」ブランドは、中国で現地企業に先に商標登録されていました。2019年、中国最高人民法院は良品計画側の訴えを退け、中国では現地企業が「無印良品」の名称を使用する権利を持つという判決が確定。良品計画は中国で一部カテゴリにおいて自社ブランド名が使えないという異例の事態に陥りました。

クレヨンしんちゃん商標事件

人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の中国語名「蠟筆小新」が中国で第三者に商標登録され、正規ライセンス商品の販売が妨害されました。権利回復までに10年以上の法的闘争と莫大なコストを要しました。

今治タオル・讃岐うどんなど地域ブランド

日本の地域ブランドも標的になっています。「今治」「讃岐」「青森」などの地名が中国で商標登録され、日本の本家が中国市場で自らのブランド名を使用できないリスクが生じました。地域の中小企業にとっては特に打撃が大きく、対応コストの負担も深刻です。

化粧品・食品ブランドの被害

中小企業の被害も少なくありません。日本で人気の化粧品ブランドや食品ブランドが、中国・東南アジアで第三者に商標登録され、Amazonや現地ECモールでの販売を妨害されるケースが増えています。模倣品が先に市場を占有し、正規品が「偽物扱い」されるという最悪の事態も報告されています。

日本企業が陥りがちな3つの罠

罠1:「海外進出してから商標を取ればいい」という思い込み

最も多い失敗パターンです。日本で商標を持っているから海外でも大丈夫、と考えてしまうケースが非常に多いのですが、商標権は国ごとに独立しています。日本での登録は海外では一切効力がありません。海外進出を「検討し始めた段階」で、対象国の商標調査と出願を開始すべきです。

罠2:主要国だけ押さえて安心してしまう

アメリカやEUだけ商標を取得し、中国や東南アジアを後回しにするケースも危険です。商標トロールは「まだ登録されていない国」を狙って動きます。特に中国は先願主義が徹底しており、出願のスピードが命です。

罠3:商標の「区分」を甘く見る

商標は商品・サービスの「区分(クラス)」ごとに登録が必要です。自社の主力商品の区分だけ登録し、関連区分を押さえていないと、トロールにその隙間を突かれます。例えば化粧品(第3類)は登録していても、美容器具(第21類)や広告サービス(第35類)が未登録なら、そこを先に取られてしまいます。

最悪のシナリオ

商標トロールの被害が最悪の形で現れるとどうなるか:

・自社ブランド名で海外ECモール(Amazon、eBay等)に出品できない
・模倣品が「正規品」として流通し、自社製品が排除される
・商標権者から使用料(ライセンス料)を要求される
・ブランドの買い戻しに数千万円〜数億円のコストが発生
・法的闘争に5〜10年以上かかる
・その間、対象市場への進出が事実上不可能になる

OPTIの海外商標登録支援

オプティでは、越境EC事業者や海外進出を目指す日本企業向けに、海外商標登録の包括的な支援を提供しています。

・進出予定国の商標調査(先行商標の有無確認)
・マドリッドプロトコル(国際商標登録制度)を活用した効率的な多国間出願
・中国・東南アジアなどトロールリスクの高い国への先行出願戦略
・商標侵害発見時の異議申立・無効審判のサポート
・商標ポートフォリオの設計(必要な区分の洗い出し)

海外展開を考え始めた段階から、商標の専門家に相談することが最大の防御策です。「被害に遭ってから動く」のではなく、「被害に遭わないための事前対策」こそが、結果的に最もコストを抑える方法です。

OPTIの越境ECサポートについて詳しくはこちらをご覧ください。

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