米国Sales Tax完全ガイド|Shopify・Amazon越境ECセラーが知るべき「経済的ネクサス」とは

米国Sales Tax完全ガイド|Shopify・Amazon越境ECセラーが知るべき「経済的ネクサス」とは

米国Sales Tax完全ガイド|Shopify・Amazon越境ECセラーが知るべき「経済的ネクサス」とは

EUのVATは「ひとつの制度」として理解できますが、米国のSales Taxはそうではありません。50州それぞれが独自のSales Tax制度を持ち、税率・免税品目・申告方法がすべて異なります。さらに2018年以降、「経済的ネクサス」という概念が導入され、物理的な拠点がなくても申告義務が発生するようになりました。

Sales Taxの基本

Sales Taxは消費者が支払う税ですが、販売者が代わりに徴収して州政府に納付する仕組みです。日本の消費税と似ていますが、以下の点が大きく異なります。

  • 州によって税率が0〜10%以上と大きく異なる(テキサス6.25%、カリフォルニア7.25%など)
  • さらに郡・市のLocal Taxが上乗せされるため、実際の税率は複雑
  • デラウェア州・オレゴン州・モンタナ州などにはSales Taxがない州もある
  • 食品・医薬品などが免税となる州が多い

「ネクサス」とは何か

ネクサス(Nexus)とは、特定の州でSales Tax申告・納税義務が発生する「接続点」のことです。ネクサスには2種類あります。

物理的ネクサス:その州に実際の拠点(事務所・倉庫・在庫など)がある場合

経済的ネクサス(Economic Nexus):物理的な拠点がなくても、その州への販売額または取引件数が一定基準を超えた場合。2018年の最高裁判決(South Dakota v. Wayfair)を受けて、現在ほぼ全州で導入されています。

多くの州での経済的ネクサス基準は「年間20万ドル超または200件超の販売」ですが、基準は州によって異なります。

AmazonとSales Tax

Amazonは「マーケットプレイス提供者」として、ほぼ全州でAmazon経由の売上についてSales TaxをAmazon自身が徴収・納付しています。そのため、Amazon専業のセラーは、Amazonが対応済みの州については自分でSales Tax申告をする必要がなくなりました。

ただし、以下のケースでは引き続き対応が必要です。

  • Shopify・自社ECサイト経由の販売
  • 経済的ネクサスが発生している州での直接販売
  • AmazonのFBA倉庫がある州(物理的ネクサス)

未申告のリスク

Sales Tax未申告・未納付は、州当局による追徴(過去3〜4年分)・延滞税・罰金の対象となります。また、州の税務調査は年々強化されており、EC事業者への調査も増加しています。

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